親子2人でできる一対一練習
一対一に強くなるためには、実際に相手をつけて一対一のシチュエーションで練習する必要があります。
試合中のさまざまな状況を想定した一対一の練習メニューは数多くありますが、目的ごとに、とくに効果的な練習方法を厳選しました。
また、ボール出しなどが必要な練習メニューの場合、どうしても3人以上必要になりますので、親子2人の自主練でおこなうことを想定して、2人だけでできるトレーニングに限定して紹介しています。
突破力と前に進む速さ
2つのコーンを約3m離して配置し、その間をドリブル突破したら勝ちというシンプルな一対一です。どちら側から突破してもOK。
キレのある鋭い動きと、一瞬でもスペースが空いたら見逃さずにすぐ前に進むアジリティーが要求されます。
ディフェンスも同様に相手の動きについていくアジリティーやしつこさが必要です。
駆け引きと身体を相手の前に入れる動き
正面の相手を一瞬のフェイントでだまして左右どちらかに突破します。
左右の動きや緩急を使って、相手の虚を突くようにしましょう。
また、かわしたあと、相手に追いつかれてボールと自分の身体の間に入り込まれないよう、素早く身体を相手の前に入れなければいけません。
前に入ったら、腕を含めた身体全体を使って通せんぼするような身体の使い方をするのがポイントです。
逆にディフェンスは、ボールと相手の身体の間に入ってボールを奪いましょう。
ボディコンタクトを使ったスペース作り
相対した相手に身体をぶつけて、前方にスペースを作るトレーニングです。
足技ばかりではなく、ボディコンタクトも一対一では有効です。ぜひ身体の当て方も身につけておくとよいでしょう。
当たり負けしないよう、重心を低くして腰から当たることがポイントです。
ドリブル突破かシュートかの判断力向上
両サイドにあるマーカーの間をドリブル突破するか、真ん中のコーンにボールを当てます。
ボールホルダーには2つのドリブル突破コースに1つのゴールと、計3つの選択肢が用意されています。
高度な駆け引きが使えるとともに、ひとつの選択肢にこだわらない頭の柔軟性や切り替えの速さが要求されます。
試合に近いシチュエーションの中での判断力を養えます。
シュートコースを作る動き
両サイドに2本のコーンを配置し、どちらかに当てればOKです。
シュートは必ずしもディフェンダーを突破する必要はありません。一瞬でもシュートコースが空いたら打てばよいのです。
この練習を通じて、一瞬でも相手をズラしてスペースを作る動き、いつでもどこからでもシュートを狙う意識、シュートの正確性などを養うことができます。
試合中のさまざまな局面を想定した一対一
最後に、一対一に強くなるための効果的な練習方法が学べる教材の紹介です。
下で紹介している動画は、サッカーDVD『育成の極意!〜自立&吸収するサッカー選手が育つ本当の秘訣!〜』のDisc4から抜粋した一対一の練習方法です。
- ライン際の突破を想定した1vs1
- 直角に素早く方向移動するための1vs1
- ファーストタッチの瞬間の1vs1
- 引き技から縦に抜くための1vs1
- 接触プレーの「恐怖心」を振り払う1vs1
・・・など、試合中に遭遇するあらゆるケースを想定した1vs1の練習メニューが紹介されています。
『育成の極意!〜自立&吸収するサッカー選手が育つ本当の秘訣!〜』は、「一対一」の練習方法だけでなく、「フェイント」や「クローズドスキル(コーン相手の練習)からオープンスキル(人間相手の練習)」への移行時の大切な視点など、練習のための練習ではなく、試合で活躍するための実践的な練習を効果的に行うためのポイントがわかりやすく収録されています。
価格的には少し高いですが、内容的には非常に充実している教材といえると思います。
『育成の極意』の詳しい内容はこちら↓をクリック!
一対一の練習ができる本・DVD
有名サッカースクールのクーバー・コーチングからも一対一に特化したジュニアサッカークーバー・コーチング キッズのスキルアップ練習メニュー集【DVD付】が発売されています。
1対1に必要な対人スキルを、
- ボールマスタリー
- フェイント
- 方向転換(ターン)
- ストップ&スタート
といったテーマに分けて習得できるように練習メニューが掲載されています。
個人での反復練習や、複数人での練習メニューなど、それぞれのテクニックを上達させるための練習方法がステップ形式で紹介されているので実践しやすいかと思います。
クーバー・コーチングサッカースクールはプロ選手も多く輩出しており、練習内容には定評があります。
価格的にもお手頃なので、1対1の対人スキルを向上させたい人は購入してみても良いかと思います。