少年サッカー指導法

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優秀な指導者に共通する5つの指導法

サッカー少年

私はもうかれこれ10年以上、少年サッカーに携わってきました。

 

数多くのサッカーチームやスクールの指導者を見てきましたが、その指導スタイルは千差万別です。

 

優秀な指導者ほど、自分に自信があるためか個性的な方が多かったように思えますが、どの指導者にも共通する特徴が5つあります。

 

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子供の将来を見据えている

 

目先の勝利ばかりを追求して子供の成長を考慮しない、あるいは、子供を自己顕示欲を満たすための道具として考えている指導者も、世の中には多く存在します

 

 

まったく理由を説明することなく、ただ「とにかく俺の言うことに従え」式の指導は最悪です。

 

子供は指導者に怒られないために言われたとおりにやることだけを考えるようになります。

 

 

いわゆる「プレイヤーズファースト」を理解していない指導者ですね。

 

少年サッカーは子供のためのものであり、親や指導者はあくまでもサポーターという位置づけというのが、本来あるべき姿です。

 

 

また、少年サッカーの時期は心身ともにまだ成長途上にあります。

 

今の時点で完成形を求めるのではなく、「将来大きく飛躍するために、今何をすべきか」という視点が指導者には求められます。

 

 

教えこむのではなく気づきを促す

 

指導者は子供に比べると、はるかに多くの知識をもっていますので、子供がわからないことをつい教えてしまいがちですが、そこはグッとこらえてください。

 

子供に限らず、人は自分から考えて気づいたことほど、腹の底から理解でき、身につきやすいものです。

 

「この場合、どうしたらよかったかな?」といったように子供に質問をして、自分から気づくよう促すことが理想的です。

 

 

ただし、「教え過ぎはよくない」という言葉を真に受けて、まったく教えないのもどうかと思います。

 

何も教えることなく、子供の自由にやらせるだけではサッカーになりませんし、なかなか「気づき」も生まれません。

 

 

折にふれて、子供に質問するといった「気づきを促すアプローチ」を行うことは、サッカーの指導において最低限必要です。

 

 

基本的に叱らない

 

絶対に叱ってはいけないわけではありませんが、少なくとも幼児期から小学校低学年までは基本的に叱らない方がいいでしょう。

 

実際のところ、指導者として優れているなと思えるような人の中にも、よく叱る人はいます。ただ、そこには子供との固い信頼関係がベースとして存在していました。

 

特に小さな子どもにとっては、大人は大きくて怖い存在です。そのような怖い大人を前にしたら、サッカーを楽しいと思えなくなってしまうかもしれません。

 

 

また、人は叱られると思考が停止する傾向にあり、自分の頭で考えるよりも叱られないように、大人の顔色をうかがうようになってしまいます。

 

結果として、子供が本来持っているはずのクリエイティビティーを大人が潰してしまうことになります。

 

 

指導者の個性や子供との関係性にも左右されるので、一概には言えない部分もあるのですが、叱らないで指導できるのであればその方がよいでしょう。

 

なお、例外的に、子供の命にかかわるようなことや大きな怪我につながりそうなことに関しては、その重大さを伝えるという意味でも叱ってもよいと思います。

 

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フィジカルよりスキル向上を目指す

 

成長期の子供に筋トレや走り込みをさせても、土台となる体ができあがっていないため、その効果は限定的です。

 

むしろ、あまりフィジカル面の強化に力を入れ過ぎると、体に過度の負担をかけてしまう危険性もあります。

 

 

少年期はとりわけ神経系の発達が目覚ましい時期ですので、サッカースキルやバランス、コーディネーションといった体の使い方を身に付けるための練習が、もっともトレーナビリティ(練習によって能力が向上する可能性)が高いのです。

 

少年期のフィジカルの強化は、スキル系の練習強度を上げることで十分に補えますので、それ単体でおこなう必要性は低いと言えます。

 

 

励ます指導を心がける

 

自己肯定感や自分に対する自信は、子供の成長と試合でのパフォーマンスに大きく影響します。

 

練習は「できないことをできるようになる」ためにやるものです。

 

とくにサッカーを始めたばかりの子供は「できないことが当たり前」と考え、どんどんチャレンジするよう励まし、どんどんミスをさせてあげましょう

 

 

「できないことをできるようになる」成功体験を積み重ねることで、サッカーに対するモチベーションは高まり、サッカーのことがどんどん楽しくなっていきます。

 

そうなれば、大人が余計な声をかけなくても、子供は自らすすんでサッカーに取り組むようになるでしょう。

 

 

※参考記事:大手サッカースクールの特色、費用、口コミ等を比較

 

 

少年サッカー指導法のまとめとおすすめ本

 

どうでしたか?

 

子供のサッカーの能力を引き出せるかどうかは、指導者や親の接し方、指導法にかかっていると言っても過言ではありません。

 

以下にセレビも愛読する、サッカーで子供の力を伸ばすための参考本を紹介します。

 

今まで間違った指導や教育をしていたと「はっ」と気づかせてくれる内容も多く、サッカーだけでなく子育ての参考にもなります。

 

自分の子供がサッカーをしている親御さん、または他の子供たちを預かる指導者の方に是非読んでほしい書籍です。

 

 

●サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法
単行本: 219ページ

 

サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)
池上 正
小学館
売り上げランキング: 10,592

 

●サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10(DVD付)
単行本(ソフトカバー): 157ページ

 

サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10(DVD付)
島沢優子
カンゼン
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