決定力不足を解消するために!確認すべき9つの原因

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決定力不足の原因9つ

決定力不足

 

サッカー日本代表を語る時、もう何年も前から「決定力不足」が枕詞のように語られてきましたが、「決定力不足」に悩んでいるのは、程度の差こそあれ、どのチームも同じなんじゃないでしょうか。

 

おそらく少年サッカーチームの中にも、「うちのチームは決定力不足なんだよなあ」なんてボヤいている監督さんは少なくないはずです。

 

 

では、決定力不足を解消するために、何をすればよいのでしょうか。

 

よくあるのが、「決定力がないのはシュートが入らないからだ」とばかりに、ひたすらシュート練習を子供たちにやらせているパターンですね。

 

これ、無駄ではありませんが、決定力不足解消には的外れな練習になってしまうこともあります。

 

なぜかというと、決定力が足りないのは必ずしも「シュートの上手さ」が原因とは限らないからなんですね。

 

 

では、なぜなかなか点が入らないのでしょうか?
その原因はおもに9つあります。

 

 

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どこからでもゴールを狙う意識が欠けている

 

目的は点を取ることなのに、ボールを回すことで満足してしまっているようなチームがよく見られます。

 

このようなチームは実力差がある相手には、ガンガン大量点を取るのですが、実力が拮抗した相手だと途端に決定力不足に陥ります。

 

また、「バイタルエリアに入らないとシュートは打ってはいけない」と勝手に思い込んでいるかのようなプレーをするチーム(選手)もいます。

 

どのポジションの選手であろうと、ボールを持ったときに一番最初に考えるべき選択肢はシュートです。

 

フォワードに限らず、「いつでもどこからでもゴールを狙う意識」はフィールド上にいる選手全員が常に持ち続けなければいけません。

 

 

サッカーの目的はゴールを奪うこと!

 

 

DFを外す動きができていない

 

少年サッカーでよく見られますが、目の前にDFがいるのに闇雲にシュートを打ってしまうパターンですね。

 

DFは基本的にゴールを背にしてポジションを取りますので、シュートを打つ前にDFを外してシュートコースを作らないと、DFに当たってしまいます。

 

闇雲に打つクセがあるなら、このDFを外す動きを練習する必要があるでしょう。

 

なお、必ずしもDFを「かわして抜く」必要はありません
抜かなくても、一瞬だけDFをシュートコースから外してゴールが見えた瞬間に素早く打てばよいのです。

 

 

ジャストミートしていない

 

インサイドキックもインステップキックも、当てるべき足の箇所にボールの芯を捉えるのが基本です。

 

これができていないと、狙った方向にボールは飛びませんし、威力も中途半端なので簡単にゴールキーパーにキャッチされてしまいます。

 

ジャストミートしていないことが原因なら、単純なシュート練習も効果があるでしょう。

 

 

インステップキックは足首を固定して、足の甲の中心でボールを捉える

 

 

慌ててしまう

 

これ、うちの子供たちがそうでした。

 

ゴール前、「シュートチャンス!」と意識すると、平常心を失って慌ててしまうんですね。

 

気持ちが焦っているので、ゴールの位置もろくに確認していませんし、DFがどこにいるかも分かっていません。

 

焦るあまり、ボールをしっかり芯でとらえていないことも多いので、とんでもない方向に飛んでいったりします。

 

完全にメンタルが原因です。

 

 

きれいな形にこだわりすぎる

 

日本代表の試合でもよく見られますが、ちゃんとゴール前で崩してシュートチャンスを作り出し、理想的なカタチでシュートを決めることにこだわりすぎているパターンですね。

 

実力差がある相手なら通用するかもしれませんが、拮抗した相手や格上相手だと、なかなかそのようなシュートチャンスは与えてもらえません。

 

ときには泥臭く、どんなカタチでもいいから、とにかくボールをゴールに押しこめばいいという意識が必要なケースもあります。

 

日本代表でこの泥臭さをもっとも体現しているのは、岡崎慎司選手でしょう。

 

その点、ここぞという時にしっかり得点する強豪は違う。攻撃の組み立てはセオリーに従うが、フィニッシュは形など度外視。相手の守りをこじ開け、ゴールを決める。「プレーの目的は点を取ること」という原理原則が体に染みついているのである。

 

※引用元:サッカー日本代表の「決定力不足」原因は幼少から染みついた「形」への依存?

 

 

コースを狙っていない&狙うべきコースを知らない

 

闇雲に「とりあえずゴールのある方向へ蹴っておけばいいだろう」というシュートですね。

 

これ、息子がジュニアユース上がりたての頃がそんな感じでした。
なぜかというと、ジュニアからジュニアユースに移行してすぐは、キーパーの体の大きさはさほど変わらないのに、急にゴールが大きくなるんですね。

 

なので、しっかりコースを狙わなくてもゴールめがけてドッカンと打っておけば、けっこう入ることが多かったんです。

 

ただし、それが通用するのもせいぜい1年ぐらいです。
ちゃんと狙わないクセがついてしまって、2年目からは極端にゴールの数が減ってしまいました。

 

いちおう忠告はしたんですけどねー。

 

 

もちろん、プロでも状況によってはゴールを見ずに打つこともありますが、基本的にはしっかりコースを狙って打つべきでしょう。

 

なお、ゴールの両端は誰もが知っているシュートコースですが、実は他にもこのようなコースがあります。

 

具体的には、GKの顔の横(肩口)、股の間、倒れ込んだ際の脇の下、サイドに追い込まれてから頭上を抜けてネットに収まるという、一部では「ニア・ハイ」と呼ばれるシュートである。

 

※引用元:「落ち着け」では解消しない! 日本人選手に決定力がない本当の理由

 

知っておいて損はないでしょう。

 

 

コントロールできていない(シュートの正確性)

 

打つべきコースを知っていても、コントロールできなければ思い通りのコースに打つことはできません。

 

コントロール不足は、先ほどの「ジャストミートしていない」ことも大きな原因のひとつですが、シュートフォームや軸足の置く位置に問題があるケースも少なくありません。

 

このような課題は、おもにシュート練習を通じて身につけることになるでしょう。
ただし、身体がブレて不安定なことが原因であれば体幹も鍛える必要もあります。

 

 

キーパーとの駆け引きをしていない

 

小学生でも中学年(3〜4年生)くらいまでは、ほとんど意識しなくてもテクニックがあればゴールを決められますが、高学年以上になってくると、だんだんキーパーとの駆け引きも必要になってきます。

 

狙うコースやタイミングを工夫して、いかにキーパーの意表を突いてシュートを打つかを考えられるようになると、ストライカーとして大きくステップアップできるでしょう。

 

 

ゴールまでのイメージができていない

 

行き当たりばったりでシュートを打つだけではなく、ボールがゴールに入るまでの一連のイメージをあらかじめ持てるようになると、さらにゴールの数は増えるでしょう。

 

「どのような動きでDFを置き去りにし、ファーストタッチでどこにボールを落とし、どのコースを狙ってシュートを打つのか」、といったことをイメージする力と、それを実現するスキルを併せ持っているのが、一流のストライカーと言えます。

 

フォワードの選手は、何よりも点を取ることが仕事です。そのためには、いかに相手ゴール近くで”仕事”をするかがカギになります。しかし、相手もゴールを奪われないように必死で守るわけですから、得点を取るためのスペースはなかなか空けてくれません。

では、柿谷はシュートを打つためのわずかなスペースをどのように作るのか。
それは、もっともパスを受けたい場所、得点できる場所をあえて”取っておく”のです。取っておくとは、早くそのポジションに入りたい気持ちを我慢すること。そして、ボールを持っている味方選手の状況を見て、「今だ!」というタイミングで、一気にトップスピードにギアチェンジをして、そのポジションに走り込むのです。

 

※引用元:『組織(チーム)で生き残る選手 消える選手』 吉田 康弘著

 

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まずは決定力不足の原因をしっかり分析しましょう

 

いかがでしょうか。

 

あなたのチーム、あるいはあなたのお子さんの決定力不足の原因が見つかったでしょうか。

 

サッカーにおける決定力不足の原因は、この通り多岐にわたっています

 

決定力を上げる適切な練習をするためにも、まずは9つの原因のどれに当てはまるか、よく見直してみてください。

 

 

参考記事:シュート練習

 

 

↓元日本代表ストライカー城彰二さんによる決定力向上の秘訣はこちら↓

城彰二ゴールからの逆襲

 

「城彰二 ゴールからの逆算【レビュー】」はこちら

 

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