プロサッカー選手になる方法
サッカー少年がプロのサッカー選手になる方法には、大きく分けて4通りあります。
もちろん、いずれのルートを通るにしても、極めて狭き門であることは変わりありません。
※最後におすすめの練習方法、教材についても紹介しています。
Jリーグ下部組織から昇格
Jリーグの下部組織に入るには、スカウトされるかセレクションに合格することです。
しかも、下部組織に入れたからといってプロへの道が約束されているわけではありません。
下部組織には、小学生年代のジュニア、中学生年代のジュニアユース、高校年代のユースとありますが、ジュニアからエスカレーター式にトップチーム(プロ)まで昇格できる選手は、ほんの一握りというのが実態です。
きわめて厳しい熾烈な競争の世界ですが、プロと同じ設備を利用でき、国際的な大会に出場するチャンスも多く、ハイレベルなサッカーを常に体感できる恵まれた環境と言えます。
高校からスカウトで入る
素質に恵まれた子供の多くがJリーグユースに入団しますが、日本代表の本田圭佑や岡崎慎司らのように、今でも高校サッカー出身者はプロ選手の多くを占めます
高校サッカーの中でも特に大きな大会となると、Jリーグのスカウトも注目していますので、高校からプロを目指すならサッカー強豪校へ入るべきです。
もちろん、強豪校以外からもプロに入った事例がないわけではありませんが、極めて稀なケースです。
強豪校へ入ることで大きな大会で活躍するチャンスも増え、スカウトの目に留まる機会も増えます。
また、強豪サッカー部にはJ下部に劣らない優れた指導者も数多く存在します。
そのような指導者は各地トレセンやプロへの強力なルートを持っていることも多いので、サッカー選手になるには非常に有利な環境と言えます。
※参考ページ:第94回高校サッカー選手権注目選手の中学時代は?
【ティアンドエイチ】では、高校サッカーの練習メニューを紹介したDVDを多数取り扱っています。
大学からスカウトで入る
高校サッカーやJユースから直接プロへ入るのではなく、サッカーの強い大学に進学してプロ選手を目指す方法もあります。
日本代表の長友佑都や武藤嘉紀が大学サッカー出身であることは有名ですね。
実はJリーガーの中では大学出身者(中途も含む)の割合がもっとも多いのです。
ちなみに、Jリーガーの出身大学でダントツに多いのが流通経済大学です。
他にも、国士舘大、筑波大、駒沢大、明治大、中央大、福岡大、阪南大、早稲田大など、サッカーが強い大学から多くのJリーガーを輩出しています。
その理由のひとつとして、高校卒業後Jリーグに入団しても、すぐにレギュラーとして公式戦に出られるケースが少ないということがあげられます。
サッカー選手は試合に出られるかどうかで、その成長に大きな違いが生まれます。
公式戦に出場できるかどうか分からないプロに行くよりも、大学サッカーで実戦経験を積んだ後、即戦力としてJリーグに入団しようという考えを持っている人が多いのでしょう。
また、大学サッカーの強豪校では、Jリーグや日本代表などとの試合が組まれるケースも多いので、スカウトの目に留まりやすいというメリットもあります。
海外で選手になる
一般的ではありませんが、キングカズこと三浦知良選手のように海外でプロ選手になるというケースもあります。
今はカズ選手の頃に比べると、海外留学の斡旋業者も多く、挑戦しやすい環境は整っていると言えるでしょう。
ただし、上記3ケースに比べると、言葉は通じない、知人のツテもほとんどないのであれば、イバラの道であることは間違いありません。
現在、日本では多くのサッカー大会でスカウトが目を光らせていますし、各地トレセン制度も充実しています。
何か光るものを持っていればどこかから声がかかるはずですので、まずは日本で実力をつけることを最優先に考え、海外は最後の手段と思ったほうがよいでしょう。
スカウトされるには?
Jリーグやその下部組織に入るのは、セレクションよりむしろスカウトの方が多いかもしれません。
しかし、どんなにサッカーの実力があってもスカウトの目に留まらなければ、そのチャンスもないでしょう。
スカウトに注目される方法は3つあります。
街クラブでも強豪チームの選手はJ下部のコーチもよくチェックしています。
公式試合や練習試合で対戦する機会も多いので、目立つ選手にはスカウトの声がかかります。
また、毎年J下部入団選考のための練習参加に、何人か呼ばれることが恒例になっているクラブもあるようです。
トレセンに選ばれるということは、既に複数の指導者から認められている選手ということになりますので、J下部のコーチも自信を持って選びやすいのでしょう。
また、都道府県のトレセンともなるとJ下部のコーチがトレセンコーチを務めることも多いので、選手のことを知る機会が圧倒的に多くなります。
最終学年の大きな大会となると、J下部のコーチも他チームに目ぼしい選手がいないかどうか、よくチェックしています。
大会で活躍している目立った選手には、勝敗に関わらずスカウトの声がかかることはよくあります。
サッカー選手になるために小学生年代でやるべきこと
プロサッカー選手になる方法が分かったところで、では、小学生年代では何をやるべきなのでしょうか?
誰もがサッカー選手になれるわけではありませんが、プロを目指すなら最低限これだけはやっておきたいポイントが4つあります。
成長期の小学生年代では、土台となる体作りがなによりも大切です。
土台がしっかりしていなければ、その上にいくらサッカーのスキルを積み上げても簡単に崩れ落ちてしまいます。
- 栄養バランスのとれた食事
- 十分な睡眠時間(できれば10時間以上)
- サッカー以外にも多様な運動
のちのち大きく飛躍するためにも、これら3つをしっかりととることを心がけましょう。
サッカーの上達にはガチンコの試合経験が多ければ多いほどよいのですが、強いチームほど、他の強豪チームから練習試合や大会に誘われる機会が多く、ハイレベルな試合経験を積むことができます。
ただし、必ずしもJリーグの下部組織に入らなければならないわけではありません。
前述のとおり、ジュニア時代に下部組織にいてもトップチームまで辿り着けるのは、ほんの数パーセントです。
また、セレクションを受けるのもよいですが、ギリギリ合格してもベンチを温めていては実戦経験を積むことはできません。
少年サッカーのチーム選びの条件は4つあります。
- スタメンで試合に出られる
- できるだけ強くて近場にある
- 育成スキルのある指導者がいる
- 子供が楽しくサッカーができる
自分のレベルに合っていてサッカー選手として大きく成長できると共に、楽しくサッカーができるところを選ぶようにしましょう。
小学生時代にサッカーをしていた子供も、中学生、高校生と年代が進み、より厳しくシビアになるにつれて辞めていってしまうケースは多いようです。
そんな時に、サッカーを続けられるかどうかは、「サッカーは楽しい」と思えるかどうかが、大きな分岐点となります。
サッカーが辛く義務的なものであれば、自ら進んでやろうとはしないでしょう。
しかし、サッカーが楽しく夢中になれるものなら、人に言われなくても自分から勝手にやろうとするはずです
サッカーに対する気持ちは、子供の頃の体験でほぼ決定づけられます。
「サッカーは楽しい!いつまでも続けていたい!」
そう子供に思ってもらえるような関わり方を心がけましょう。
サッカー選手を目指すなら、小学生年代のうちに「蹴る、止める、運ぶ」の基本的なサッカースキルを、試合中に自由自在に使いこなせるようなレベルまでもっていきましょう。
チーム練習だけで足らなければ、親子で練習したり、サッカースクールを活用することも検討した方がいいかもしれません。
最近では、サッカーの上手な子の多くは、チーム練習だけでなくサッカースクールにも通って実力に磨きをかけています。
※参考記事:大手サッカースクールの特色、費用、口コミ等を比較
また、サッカーの基本的なスキルは多くの書籍やDVDなどで簡単に学ぶことができますので、親子でともに学びながらマスターしていってもよいでしょう。
ただし、市販の書籍やDVDは誰でも手に入れられるものなので、サッカーの指導法を体系的に学んだことのある指導者なら、ほとんど分かっていることばかりです。
お子さんがよほどの天才でない限り、まわりから一歩抜きん出るためには、プロならではの体験に基づいた一般公開されていない秘密情報を手に入れることが必要です。
この記事を読まれた方は、是非下記の記事も合わせて読んでみてください。
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