プロサッカー選手を目指してセレクションに挑戦
小学生の時に、Jリーグの下部組織や大手クラブチームに入るには、ほとんどの場合セレクションに合格する必要があります。
また、小学6年生ともなると、卒業後にどこでサッカーを続けるかという問題に直面します。
中学の部活という選択肢もありますが、プロサッカー選手への夢を持つ子供の多くは、Jリーグや街クラブのジュニアユースを目指すことになるでしょう。
セレクション情報をこまめにチェック
6年生以外の小学生を対象としたセレクションの時期は、チームによってばらつきがありますが、おおむね秋から冬にかけて行われるケースが多いです。
また、小学6年生を対象としたジュニアユースのセレクションは、毎年、JFAアカデミー、Jリーグ、街クラブの順に実施されることが多く、先陣を切るJFAアカデミーの選考は7〜8月頃から始まります。
つまり、お子さんが小学6年生になったら、セレクション情報は6月頃から出てきますので、各チームの公式サイトはこまめにチェックしておいた方がよいでしょう。
Jリーグ各チームの公式サイトへは、「Jリーグ.jp」の「クラブ一覧」ページからリンクされています。
チーム選びのチェックリスト
ジュニアユースは一度入ってしまうと、移籍することはなかなか難しくなります。入った後に後悔することのないよう、以下4点は必ずチェックしておきましょう。
中学生になると、学校の活動時間も増え、毎日が非常に忙しくなります。
練習場まであまりに遠いと、心身ともに大きな負担になりますので、どんなに長くても片道90分以内で通えるチームをおすすめします。
部活に比べるとジュニアユースはとにかくお金がかかります。毎月の会費相場はおおよそ1〜2万円といったところでしょう。
練習場までの交通費は学割が効きませんので、遠くから通う場合は会費負担より大きくなることもあります。
毎週末には県内各地で試合が行われますし、合宿や遠征などの急な出費も多いです。中には海外遠征するチームもあります。
各種サッカー用品への出費もバカになりません。とりわけスパイクの減りは激しく、数ヶ月ごとに買い換えなければなりません。
このようなことを考慮して、あらかじめ、どれくらいの出費が予想されるか計算しておいた方がよいでしょう。
チームによってサッカーに対する考え方や育成ポリシーは大きく異なります。
特にジュニアユースでは、ジュニア(小学生)以上に、勝利へのこだわりが強くなり、組織的なサッカーが志向されるようになります。
せっかくセレクションに合格しても、チームポリシーに合わないため試合に出してもらえなかったり、やりたいサッカーができなくなってしまうケースは多いです。
中には、育成などする気はなく、選手を使い捨ての駒ぐらいにしか考えていないような指導者もいます。
親は、入会前に監督やコーチと話をする機会を持ったり、口コミ情報などをできるだけ集めて、本当にそのチームに入ることが子供のためになるかどうか、よく見極めるようにしましょう。
ジュニアユースに入る際には、次のステージでどのようなクラブユースもしくは高校でサッカーをしたいのかといったことまで考えておくべきです。
そのためには、過去の大会における成績と進路実績を必ずチェックしましょう。
大会成績を見れば、そのチームのおおよその強さの位置づけが、進路実績を見れば、そのチームの育成力とどのようなコネクションを持っているかが分かります。
セレクションの実際
サッカーのセレクションでは、どのようなことをするのでしょうか?
細かくはチームによって異なりますが、おおむねこのような内容で選手の実力を測るケースが多いようです。
- ミニゲーム
- 1vs1
- 走力テスト
- 各種スキルチェック(リフティング、ドリブル、シュート等)
なお、多くのチームでは上から順に重要視されています。
Jクラブのセレクションは通常3次以上まであり、さらに4次以降も行うところや練習参加で見極めるところもあります。
なお、Jクラブのジュニアユースの場合、既に席の半分以上はジュニアからの昇格とスカウト枠で埋まっていると考えたほうがいいでしょう。
残り若干名の枠を数百人の応募者がセレクションで争うことになります。
セレクションに合格するために
セレクションでは、スキルや体力、賢さ、メンタルなどを総合的にチェックされますが、自分の特徴や武器をアピールすることが何より重要です。
特にJ下部の場合は、合格枠の何十倍もの受験者がいますので、無難でありきたりなプレーではその他大勢に埋もれてしまうのは間違いありません。
もちろん無謀なプレーで失敗してはかえってマイナスですが、サッカーで自己表現を試みようとする積極的な姿勢は必要です。
しかし、そもそもセレクションだからといって、普段の練習以上のプレーができるわけではありません。
付け焼き刃で通用するほど甘くはないので、記念受験ならともかく本気で合格を目指すなら、少なくとも1年以上前から準備しておくべきです。
具体的には、スクールに通う、特別メニューを組んだ自主練を欠かさない、プロの秘密のノウハウを教材で学習するといった、何らかの周到な準備が必要と言えるでしょう。
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