ディフェンス練習メニュー
ディフェンス練習には、1vs1、1vs2、2vs2、3vs3といったミニゲーム的なものと、セットプレーなどの局面を想定したものがありますが、いずれにしてもオフェンス側がいないことには始まりません。
基本的には、ドリブルやパス、シュートなどのように、1人でできるディフェンス練習はありません。あっても、その実戦的な効果は疑問です。
つまり、ディフェンスの練習メニューは、必然的にディフェンスとオフェンス双方のための練習ということになります。
その際の注意点は、双方の勝敗が拮抗するくらいのスペースと人数を設定することです。
具体的な練習メニューとしてはこのようなものがあります。
1対1のディフェンス技術を向上させる親子練習
こちらの動画は親子でできるディフェンス練習メニューです。
詳しくは動画で解説されていますが、このような基本的なポイントを押さえて練習すれば、ディフェンス力向上に非常に効果的です。
- 足を揃えない
- 相手のスピードを止める
- 相手をサイド(狭い方)に追い込んでコースを限定させる
- 中に行けば足が届き、縦に行けば身体を入れられるポジショニング
- 股抜きを狙われたら、ボールではなく身体を抑える
- 身体を入れて自分のボールにする
- 相手が下がったら、前進してスペースを与えない
- 相手が背中を向けた時はプレスして前を向かせない
とくに重要なのは、「オフェンスに合わせるのではなく、ディフェンス側が主導権を持って相手を不利な状況に追い込む」という考え方ですね。
小学生低学年ではちょっと難しいかもしれませんが、すぐにはできなくても意識して取り組むことが大切です。
球際の強さとボールへの執着心
サッカーのディフェンスは基本的に組織でおこなうものですが、ディフェンス力の根底にあるのは1対1の強さです。
日本ではドリブルの上手さに定評があり、何人もドリブルで抜いてシュートを決めてしまうような少年が、スペインなどのサッカー強豪国に行くと、とたんに抜けなくなってしまうケースは多いです。
その大きな原因として挙げられるのは、日本のディフェンスの緩さです。
海外の強豪国では、少年期からディフェンスの技術、激しさのレベルが日本と比べ物にならないくらい高いので、日本の緩いディフェンスなら簡単に抜けるドリブルが、海外では通用しなくなってしまうのです。
技術レベルはもちろんのこと、球際の強さとボールへの執着心において、日本と海外の強豪国では大きな差があり、日本代表レベルにおいても、しばしば課題として挙げられているほどです。
これを解決するには、やはり少年期から1対1の勝負にこだわる姿勢、「絶対に負けない」という闘争心を持つことが欠かせません。
さらには、ディフェンスレベルの向上に伴い、これを凌ぐために切磋琢磨しあうことによって、ドリブルなどのオフェンスのレベルアップへとつながるのです。
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