ゴールこそサッカーの醍醐味
キレッキレのドリブルを見るのも楽しいですが、サッカーの醍醐味はなんと行ってもゴールですよね。
どんなに素晴らしいドリブルやパスがあっても、ゴールが決まらなければ試合には勝てません。
「サッカーをやっていて一番楽しい瞬間は?」と聞いたら、おそらく子どもの多くは「ゴールした時!」と答えるでしょう。
親にとっても、自分の子供がゴールを決めるシーンに立ち会えたら嬉しいですよね。
決定力を上げるシュート練習のポイント
では、シュートの決定力を上げてゴールを量産できるようになるにはどうしたらよいのでしょう。
じつは練習メニュー以上に、シュート練習に取り組む際の意識づけにポイントがあります。
それは
「ゴールとキーパーの位置を確認して、届かないところを狙って蹴る」
ということです。
サッカー初心者にありがちですが、
「とにかく思いっきり蹴って結果的にゴールが決まればオッケー!」
という考え方はおすすめできません。
親がそう考えていると、子どももそのような意識でシュートを打つようになりますので要注意です。
仮にゴールが決まっても、それが狙ったものではなく、適当に蹴って偶然入ったものだったら認めないくらいでいいと思います。
もっとも、レベルの高い試合ではシュートチャンスは一瞬なので、「ゴールとキーパーの位置を確認してからボールをよく見てシュート」なんて時間的余裕はありません。
間接視野でボールとゴールとキーパーのすべてを同時に見ながら打ったり、ゴールとキーパーを見ずにある程度当たりをつけて打つことも珍しくないでしょう。
それでも、
「ゴールの枠内のキーパーの届かない場所めがけて蹴る」
という意識は大切です。
とくに年齢が低いほど、良いプレーの癖をつけるの(意識づけ)は簡単なので、サッカーを始めて間もない幼児期からそのような指導をした方がよいでしょう。
たとえば、バルサのカンテラに入団したことで有名な久保健英くんは、スカウトされる際にゴールの決定力を高く評価されていました。
幼児期はお父さんと一緒にサッカー練習をしていたそうですが、シュートの際によく言われていたことが4つあったそうです。
- シュートは端っこに蹴る
- シュートは空いている方に蹴る
- シュートはゴールキーパーを見て蹴る
- シュートはゴロで蹴る
引用元:おれ、バルサに入る!
シュートに限らず、子どもや初心者に多いのが「適当に蹴る」ことですが、これはできるだけ早めに止めさせた方がいいです。
基本的には「サッカーは子どもの好きなようにやらせてあげる」べきだと思いますが、「ボールを大事に扱う」意識の有無はサッカーの上達スピードを大きく左右します。
したがって、「適当に蹴らない」ことだけは口酸っぱく言い聞かせて、早めに意識を変えたほうがよいでしょう。
ただし、あまり細かく言いすぎて練習が嫌になってしまっては元も子もないので、「褒める」こともお忘れなく。
狙うべきコースは?
シュートを打つ際には、どこを狙って打つべきなのでしょうか。
それはもちろん、「ゴールキーパーが反応しづらいところ」ですが、具体的にはゴールの隅と言われるところになります。
こちらは、過去のある時点でのUEFAチャンピオンズリーグの全得点(PK除外)が、ゴールのどこに決まったかを、ゴールを6分割して表したデータです。
ご覧のとおり、ゴール左下がもっとも比率が高く、次に高いのが右下で、両者の合計だけで5割以上を占めていることが分かります。
もちろん状況によっては他の箇所を狙った方がよいケースもありますが、セオリーとしては、ゴールの左下と右下がもっとも狙うべきコースということになります。
シュート練習の際には、この点も意識して行うとよいでしょう。
シュート練習の方法
シュート練習はどのメニューであれ実戦を意識することが大切です。
できれば親がキーパー役になるか、ミニコーンなどをキーパーや目標に見立てて置いておくことをおすすめします。
走り込みながらシュート
ドリブルシュート
トラップからコースを狙ってシュート
トラップでかわして逆サイドへシュート
トラップで前からくる人をかわしてシュート
素早く判断したファーストタッチからのシュート
浮き球をコントロールしてシュート
トラップしながらターン&シュート
浮き球のパスをトラップ&ターン&シュート
真後ろからの浮き球をコントロールしてシュート
ななめ後ろからくる浮き球をシュート
ゴールキーパーとの駆け引き
レベルが高くなるほどゴールを奪うために必要になってくるのが、ゴールキーパーとの駆け引きです。
おそらく小学生年代でゴールキーパーとの駆け引きを意識してシュートを打つ子供は、ほとんどいないのではないでしょうか。
しかし、「小学生では高度すぎてできない」というわけではありません。
もちろんテクニックがあることが前提ですが、「ゴールキーパーを意図する方向へ誘導して逆を狙う」といった駆け引きは、小学校高学年くらいになれば十分可能です。
たとえば、このように肩の向きひとつで駆け引きをする方法が元Jリーガーによって公開されています。
ライバルから一歩抜きん出るためにも、このような駆け引きの方法があることは知っておいたほうがよいでしょう。
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※参考記事:城彰二 ゴールからの逆算【レビュー】〜その内容と効果、評価等
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